こんにちは。荷揚げ職人LIFEマガジン、サポーターのむらっしーです。
夏が近づくと共に、現場でも毎年必ず出てくるキーワードがあります。
それは『熱中症』
現場では重い資材を持ち、大量の汗をかくことから5月6月あたりから、年によっては10月あたりまで熱中症への注意喚起が行われます。
そもそも熱中症ってどんな症状?
なんで起きるの?という疑問から、実際熱中症になった時の対策や、熱中症にならないための予防法などを連載形式でご紹介します。
そもそも熱中症とは…
暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称です。
本質的には、脱水による体温上昇と、体温上昇に伴う臓器血流低下と多臓器不全で、表面的な症状として主なものは、めまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗(または汗が出なくなる)などがあります。
屋内・屋外を問わず高温や多湿等が原因となって起こります。
熱中症になる主な3つの原因
◇“温度が高い”などの気象条件
熱中症は気温が上がると発生しやすくなります。日差しが強かったり、急に暑くなったりする日は熱中症がどうしても起こりやすくなります。気温に加えて湿度が高くなると、熱中症の危険はさらに高まります。
日本では夏に湿度が高くなるので、閉め切った部屋やエアコンのない部屋、風通しの悪い部屋など、屋内にいても熱中症にかかる可能性が高まります。
◇体が弱い、健康状態が悪いとかかりやすくなる
熱中症は簡単にいうと「体内で熱を作る力」が強くなり過ぎて熱が体内でたまっていく一方で、「体内の熱を逃がす力」が弱く、そのために体温がいつもよりも高くなってしまう体の状態です。
このような状態になりやすいのは、高齢者、乳幼児、肥満の方、糖尿病の方、精神疾患をお持ちの方、低栄養状態の方、下痢やインフルエンザで脱水状態にある方、二日酔いや寝不足の方、などが挙げられます。
これらの方は、新陳代謝のバランスが不調になっており、「汗が出ない」、「皮膚から逃げる熱が少なくなっている」、「運動や活動で体温が上昇しやすい」といった傾向があります。
そのために熱中症を招きやすくなります。
◇熱中症にかかりやすい行動をしてしまったとき
健康で若い人でも、30℃を超える高温多湿の日に屋外でスポーツによる激しい筋肉運動や重労働を長時間行えば、熱中症にかかりやすくなります。
また普段運動不足の人が突然しなれない運動をしてしまったり、水分補給ができない状況にあったりするときも熱中症にかかりやすくなります。
熱中症の種類
◇熱失神
皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳への血流が悪くなることにより起こります。
◇熱けいれん
大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分(ナトリウム)濃度が低下した時に、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。
◇熱疲労
大量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり熱疲労の症状がみられます。
◇熱射病
体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がみられたり、ショック状態になる場合もあります。
熱中症の予防・対策
熱中症を予防するためには、暑さに負けない体作りが大切です。気温が上がり始める初夏から、日常的に適度な運動をおこない、適切な食事、十分な睡眠をとるようにしましょう。
◇“水分を”こまめにとろう
のどがかわいていなくても、こまめに水分をとりましょう。スポーツドリンクなどの塩分や糖分を含む飲料は水分の吸収がスムーズにでき、汗で失われた塩分の補給にもつながります。
◇“塩分を”ほどよく取ろう
過度に塩分をとる必要はありませんが、毎日の食事を通してほどよく塩分をとりましょう。大量の汗をかくときは、特に塩分補給をしましょう。ただし、かかりつけ医から水分や塩分の制限をされている場合は、よく相談の上、その指示に従いましょう。
◇“睡眠環境を”快適に保とう
通気性や吸水性の良い寝具をつかったり、エアコンや扇風機を適度に使って睡眠環境を整え、寝ている間の熱中症を防ぐと同時に、日々ぐっすりと眠ることで翌日の熱中症を予防しましょう。
◇“日差しを”よけよう
ぼうしをかぶったり、日傘をさすことで直射日光をよけましょう。また、なるべく日かげを選んで歩いたり、日かげで活動したりするようにしましょう。
◇“冷却グッズを”身につけよう
冷却シートやスカーフ、氷枕などの冷却グッズを利用しましょう。毎日の生活で使えるものから夏の寝苦しさをやわらげるようなものまで、さまざまなグッズがあります。ちなみに、首元など太い血管が体の表面近くを通っているところを冷やすと、効率よく体を冷やすことができます。
一言に“熱中症”と言っても、種類があるのですね!私も調べてみるまで知りませんでした。
No.2では熱中症の応急処置と熱中症対策にもってこいの食べ物をご紹介します♪
皆さんもしっかり水分とほどよく塩分をとり、熱中症に気をつけてくださいね。
●続きはこちら⇒ 熱中症について知ろう| 熱中症対策 No.2
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